くろの話

Posted on 3月 7th, 2021, by gyorin

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度々登場してきた、猫のくろ。私の相棒。

3月4日の朝、天に召されました。

あと一歩で22歳、人間でいうと107歳くらいでしょうか。長い長い猫生でした。

高校生の時に拾って、青春時代~社会人~結婚~出産、人生の花形を全部共にしてきました。

私はおばさんになって、くろはおばあさんになりました。

もう数年前から、最期はこの腕の中で!を願って暮らしていました。

私とくろには幸いながら、世はコロナ禍。

テレワークをさせてもらえたのは本当に本当にありがたかったです。

体調がいよいよヤバくなって1週間。ほぼほぼくろにつきっきりでの生活。

家で仕事をしてると、カシャカシャいうので目をやると、なんとくろが膝に乗ろうとしてるではありませんか!

膝になんか特に乗らなかったんだけど、最期に甘えてくれるというあれでしょうか。

なんて幸せ!!

それからはずっと膝にのせて、乗れなくなったら腕に抱えて、この数日過ごしてきました。

最期の日の夜は、くろを傍らに寝て、ずっと抱かえて、何度も起きておなかが動いてるのを確認しました。

ぺったり胸の上で寝てくれました。

朝4時くらい、また不意に起きたら、今まで虚ろだったくろの目がすこししっかりして、

私を見ながら「ニャン。」「ニャン。」とかわいい声で何度もしゃべってくれました。

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ここ最近は「ナ~オ、ア~オ」としか鳴いてなかったのですが、最近はそれもなくなって、でもこのときは「ニャン。」でした。

介護が長かったので、何度も「猫 最期」の検索をしてきましたが、よく目にした、「最後にメッセージを残してくれました」というあれでしょうか。

こんなんいいな~、と思っていました。

しゃべってくれました。

朝8時、子供を送り出すために、少し起き上がったくろに、「ちょっと待っててね。すぐ戻るからね」と声をかけて、

くろは立たない足がくにゃんとなってて、片手でこいこいしました。

「あとでね、すぐ戻るね、待っててね」

帰ったら、くろはいつものように横になってて、おなかを触ったら、もう動いてませんでした。

待っててね、っていったけど、もしかして私がずっと見張ってたから、逝きにくかったのかな。

ほんの隙をついて、静かに逝ったのかな。

こいこい、じゃなくって、ばいばい、だったのかな・・・

苦しげな感じは全くなくて、きれいなきれいな、くろらしい最期でした。

黒、クロ、くろ、くろくろくろくろ・・・・

永い間本当にありがとう。よく生きたね。おめでとう。大好きよ。大好きよ。大好きよ。

また会おうね。待ってるね。

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